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剪定鋏の手入れと研ぎ方・使い方
     
(1)剪定鋏の手入れ
動きが重い感じの時、すり合わせと軸に注油すると調子が軽快になる。使用していると次第に油が切れて動きが重くなるから、日常作業の前に注油を心がけたほうがいい。普通スピンドル油を使用するが、自転車用・ミシン用などあり合わせのものでよい。
  
(2)剪定鋏の調整
止め軸の緩みを無視せず早めにネジを締めなおそう。緩んだまま使用すると軸が減り調子がくるいます。普通の鋏はダブルナットになっていて軸に切り穴(丸穴)がはまって動き、軸の先のネジが受け刃の穴にねじ込まれて、切り刃の動き(調子)を調節するようになっています。下図左のようにスパナでナットを緩め次に下図右のようにボルトの頭を回して締まりかげんを調節し、最後にナットを固く締めて終わる。最後にナットを締めるとき締まりすぎとなりやすいから、気持ち緩めにしておいてから固く締めるなどかげんを要する。
ナットと受け刃がダブルナットの働きをして緩まないのだから、受け刃の柄をつかんでスパナの柄とで固く締めることが大切です。
 鋏のなかには、軸の各部角部を角穴(受け刃)にはめ、オーデーナット(バネ付で緩まない)で締めるものもある。単にナットを締めたり緩めたりするだけなので、簡単に調節できるので便利である。
剪定鋏のねじ(ダブルナット) 剪定鋏のねじ(オーデーナット)
剪定鋏のねじの締め方
                          
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    (3)剪定鋏の研ぎ方
�@分解しないで研ぐ方法
切り刃のオモテ研ぎ
 良質の中砥で研ぐ。剪定鋏のうち下図のように切り刃の刃先が受け刃の底と揃う本来の形をしたものは、閉じたまま(握りをヒモで巻き締めて)下図右のように研ぐ。少し切れ味の落ちた程度の場合は、もちろん刃先の小刃の部分を研ぐ。刃先の角度(18〜20°)に注意して砥石面を往復して、元から先のほうまで刃渡りを順に研いでいく。刃のウラに刃かえりがわずかにでれば、刃先まで研げた証拠であるから、それで研ぐのを止める。切り刃の刃先が受け刃の底に達していない鋏の時は、下図左のように開いた状態で、小型柄付砥石などを用いて研ぐ。もちろん小刃を刃渡りに沿って研いでいく。刃のウラに刃かえりがわずかにでるまで研ぐ。受け刃に砥石の頭がつかえて研ぎにくいが、使用する部分は何とか研げる。
切り刃のウラ研ぎ
 下図のように、半円形棒状の油砥石(径10mm長さ100mm)を用いると研ぎやすい。角度を正しく約20度にしてごく軽くあて、左右に一から二回なでるようにして、刃かえりを除く程度に一様に研ぐ。研ぎ終わったら、鋏を静かに開閉してみて、刃先が受け刃とかみ合わないかを試験して、かみ合いそうなら、その部分を、もう一度軽くなでで研ぎなおす。
剪定鋏の頭 剪定鋏のオモテ(小刃)研ぎ
剪定鋏のオモテ(小刃)研ぎ 剪定鋏のウラ(刃かえり)研ぎ
     
     
�A分解して研ぐ方法
切り刃のオモテ研ぎ
 刃先が大きく欠けている時は、荒砥で研ぐかグラインダーで刃型を直す。刃先を研ぐには柄の元をつかみ、下図左のように刃先の角度を決めて砥石面に当て、矢印のように往復させて研ぐ。
剪定鋏の切り刃のオモテ研ぎ 剪定鋏の切り刃のうら研ぎA 剪定鋏の切り刃のうら研ぎB
切り刃のウラ研ぎ
 ウラの刃かえりを除く程度に、ごく軽く研ぐ。平らな砥石面にベッタりと接して研ぐとウラのスキや切り刃のネジレを損じるから上図Aに示すように、小型の砥石を用いるか、またはBのように砥石の端の方で、刃先を縦方向に軽く静かに一・二度往復して研ぐ。
受け刃の研ぎ
 受け刃はほとんど研ぐ必要は無い。使い古して刃先の角が磨耗した場合や、切り刃とかみ合い欠けた場合は、下図のように丸みを持たせた棒状の砥石で研ぐほかない。棒状砥石は、カマ研ぎ用などをコンクリートの面などでこすってつくる。またBのような柄付円筒形砥石を、電気ドリルやボール盤のチャックに取り付け慎重にすれば容易に研げます。刃かえりは、小型の砥石で軽くなっで取る。研ぎ終わったら組み立て。刃先のすり合わせがよいかどうかを調べて、調子がよくなければ研ぎなおす。具合がよければナットを締めて調整する。
剪定鋏の受け刃の研ぎA 剪定鋏の受け刃の研ぎB 剪定鋏の受け刃の研ぎC
    
    (4)剪定鋏の使い方
�@鋏は使いようで切れ方がちがう
剪定鋏は下図のように受け刃を下にして使う。又、切り刃を枝の切り残す方にすると刃が残る面を切るので、切り口が滑らかに切れる(受け刃の方は皮部がつぶれる)。
剪定鋏の持ち方と切れ具合
�A太枝は切り口を開きながら切る
 太めの枝の時は下図のように必ず切り刃を切り残す方にするとともに、Aのように切り捨てる方を下方に曲げるようにすると、切り口が開いて容易に切れる。Bのように反対にすると、切り口が締めつけられて、鋏の動きが重くなる。
剪定鋏の太枝の切り方A 剪定鋏の太枝の切り方B
�B鋏はこじって使わない
 鋏を使う時、握りを上下に動かすのはよいが、左右にこじってはならない。下図のAのように右にこじると刃先がかみあうように働くし、Bのように左にこじれば刃先が開くように働くので、すり合わせが悪くなる。どちらも度々すれば、狂いがでたり、刃先が欠けたりする。
剪定鋏のこじった場合A 剪定鋏のこじった場合B
�Cよく切れる斜め切り・回し切り
 枯れ枝・硬い枝・太い枝などは、少し斜めに切り込むと比較的容易に切れる。また、直径二から五センチ以上で鋏の開きに入りにくい太い枝でも、回し切りになれれば容易に切れます。下図のように、開いた鋏を押し付けるようにして切れ目を入れ、再び鋏を開いて繰り返すと刃が奥に入るから、左手(枝の先)を下げて切り口を開かすと同時に握りを上げまたは下げる(回す)と、容易に切れる。
剪定鋏の回し切り1 剪定鋏の回し切り2
�Dナイフの代用
 鋏を開いて右図のように持つと、切り刃の半分はナイフの代わりに使える。
剪定鋏のナイフの代用

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